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ブログ7号(熊山 この遺跡は必見だ)

<今回のテーマ>
・中国百名山(&岡山百名山(熊山;岡山県赤磐市奥吉原))
・歴史(霊山熊山 奈良時代の遺跡、南北朝動乱児島高徳の挙兵)
・おまけ;備前福岡の市跡

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今回は頂上にある遺跡が有名な熊山に登ります。熊山は昔から神の宿る山とあがめられてきた。熊山というくらいだから、熊野神社崇拝にも関係しているはずだ。JR山陽本線熊山駅の近くに在る駐車場(赤磐市千躰)からスタートしますが写真のように看板も熊山遺跡と書いてある。

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でっけー看板。でもおかげで迷うことは無い。

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登山口に着きました。ここから1時間半の行程です。

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熊山は信仰の山であり、頂上部の神社や寺までお参りする人が多かったという。よってこのような標識がたくさん建っていて、ありがたい。

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30分ほど歩いて、一本松(地図上では赤松峠)に着きました。

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路肩が少し崩れているところにわざわざ看板が。親切だ。

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林道出合に来ました。

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林道出合からの登山口。登山道はそれほど荒れてはいませんよ~。

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分岐点でこのような標識が。実に親切である。


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蹄岩とある。児島高徳がこの山で蜂起した(1336年)際に馬の蹄の跡がついたという。児島高徳については後述。

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5合目展望台です。

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展望台から北西方向を見た。奥の方に美作岡山道路が見えます。

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展望台から赤い実が見えたのでパチリ。ソヨゴか。

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カエル岩とある。そう言われるとそう見えるかな~。

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6合目です。

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ソヨゴだ。実は成っていない。

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赤松峠とある。一本松のところも赤松峠というようですが、どちらが本物。熊山裏参道と書いてある。ここから道は若干下りになる。

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熊山頂上部が見えてきた。

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頂上直前にも展望台がある。

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展望台からは池が見えます。

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林道を横切ります。

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林道を横切ると二つ井戸があった。

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二つの井戸。飲めるらしい。

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頂上部の熊山神社に着きました。

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熊山神社。奥の社

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1336年児島高徳が熊山で挙兵したときの跡。児島高徳は備前児島郡出身の武士で太平記にのみ名前が登場する。高徳は元弘2年(1332年)後醍醐天皇が隠岐に流される途中での天皇の奪還を計画。船坂山(備前市と上郡町の県境)から院庄(津山市)まで追いかけたが果たせず、院庄で天皇が宿泊した宿所の桜の大木を削り、中国越王勾銭の故事にちなんだ10文字の漢詩を刻んだという逸話が有名。その宿所は現在の院庄作楽神社の辺り。この逸話でもわかるように、高徳は南北朝の動乱時に天皇方として戦っているが、最後は足利軍にやられて岐阜方面に逃げ落ちている。。

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神社の前に或る歴史を感じさせる壁?かな。

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さあ遺構を目指そう。

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天然記念物の二本杉が立っていました。
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樹齢約千年とある。


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展望広場を目指すと、いきなり遺跡が現れました。

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遺跡の説明板。

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東側からの写真です。この遺跡は仏塔の性格を持ち、奈良時代の築造だそうです。そういえば奈良時代は仏教色の強い時代ですね。本によると、この塔は上部の三壇が本体で、その下は基壇、そのまた下は岩盤だという。それにしてもこの遺構は1974年に修築されてはいますが、立派に形が残っており奈良時代というのが信じられない。この築造にはご当地の和気清麻呂が関与しているといわれている。

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北東からの写真。こちらから見ると北面の基壇が埋もれているのがわかる。この遺跡の頂上部には竪穴があり、その中に陶製筒型容器や小壺などが入っていたそうである。その他いくつかの像も入っていたという情報もあるが、現物があるのは前述の筒型容器のみで(現在天理大学に所蔵されている)、そのほかは行方不明になっており、事実は闇の中である。

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横穴を拡大。

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遺跡の手前に或る鐘楼跡も含めパチリ。

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西面から。私も今までたくさんの山に登って来ましたが、こんな遺跡を見るのはここが初めて。熊山遺跡は全国でも類を見ないというが、その通りであろう。

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北面より。この仏塔の周りで、昔の人々は祭りや修行をしていたのだろうか。

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頂上展望所からの景色は南側が良く見えます。こちらは吉井川の下流方面。

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望遠で見ると、児島半島がよくわかります。

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こちらは小豆島方面。

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望遠で見ると、瀬戸内海がきれいです。

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この山目立つけど、何の山だろう?

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小豆島。でっかい島。

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展望所にある展望台。ここに備え付いている望遠鏡はタダで見ることができた。

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展望所の脇に井戸があった。

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頂上部にあった五輪塔

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冬でも咲く花。サザンカであろう。

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鐘楼跡か観音堂跡という記載の仕方がおもしろい。

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猿田彦神社があった。

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頂上部は昔、霊山寺や山城があったというくらい広い。

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延命地蔵がありました。

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頂上部に別れを告げて下山します。

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赤い実が冬を感じさせます。

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今回の下山時に初めて気づいたのですが、この時期松の葉が落ちて、下に或る別の枝木に引っかかりぶら下がっているのですね。その時はおもしろい光景だと思い夢中でシャッターを押したのですが、どこにでもあるようで、今まで気づかなかっただけらしい。恥ずかしい。

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近くで見るとこんな感じですが、何となく趣があると思いません?

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気になれば気になるもんです。

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一本松に戻って来た時、紺色の実がなっていました。クサギと言うらしい。

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なかなかきれいでしょ。

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こちらはムラサキシキブでしょう。

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登り時には見落としましたが、登り始めのこの道、石畳というそうです。

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確かに石畳、そんな感じですね。

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麓でも赤い実が最盛期です。

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駐車場に降りてきました。ご苦労さん。

おまけ;近くに昔栄えていた備前福岡の市跡(現;岡山県瀬戸内市長船町)があるというので行ってきました。福岡は2014年の大河ドラマ、黒田官兵衛にゆかりのある地なので、今年は盛り上がるかもしれません。福岡郷土館に行ったら、やっぱり!官兵衛ののぼりがありました。

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郷土館の入場料はただです。案内のおじさんに聞いたら、官兵衛本人が備前の福岡にいたわけではなく、ひいおじいさん(黒田高政)やおじいさん(黒田重隆)が福岡にいた事があるといわれているだけで、その確証はないそうです。でも官兵衛の子供の黒田長政が現在の福岡県に城をかまえた時、黒田家ゆかりの福岡という地名をそのまま城下の地名に使ったというのは何となくありそうな話ですね。福岡県の名前のゆかりが岡山県の福岡の市とはロマンを感じる。

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備前福岡は何と言っても、福岡の市でしょう。一遍上人の聖絵が有名ですね。福岡の市跡の碑がありました。

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解説板をパチリ。一遍上人の聖絵も一部載っています。おまけでした。

by yamaore | 2013-12-23 19:43 | やま
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山と花の記録


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